世界無形文化遺産結城つむぎ - yoneyama3714 ページ！

米山悦朗写真展

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KINU　ー絹ー
「絹」カイコから糸へ

世界無形文化遺産　結城つむぎ

真綿かけ : 重曹でゆでた繭を指で広げ、5−6枚を重ねて袋状の綿を作る。

糸紡ぎ : ツクシという道具に真綿を巻き、手で紡いで桶に入れてゆく。　縒りを全く掛けないのが特徴であり、一反分をを作るのに二−三ヶ月が必要という。

手紡ぎ: 真綿から糸を引き出し唾をつけながら紡いでゆく。　縦糸横糸など用途に応じて太さを変え均等に紡ぐ技術は三年以上の修行を要するという。

かすり括り : かすりの柄になる部分に染料が染み込まぬよう、糸を綿糸で括る。　　反物の幅の間に入る亀甲柄の数で80・100・160・200などのクラスに分かれる。　　括る数は亀甲柄の二倍になり、200では400箇所を反物の幅の中に括ることになり、精巧なものでは2年以上かかるものもあるという。

かすり模様を綿糸で括る: 図面から墨付けをした場所に糸を括ってゆく。　　伝統工芸士の外山正美さん（写真）によると現在作業中の作品は160亀甲紋で完成には、時間を見ながらやっているので2年以上かかる予定だそうである。

括りの位置を墨付けする: 昔は単純な縞模様や縦横模様だったが、昭和に入り亀甲柄の小紋を使った細工かすりが考案された。　方眼紙に図案を書き入れ、それに従って墨と竹ベラで印を糸に入れてゆく。

叩き染め: かすり括りされた糸を棒の先に縛り、石の台に叩きつけて染料を染み込ませる。　　括った人により括りの癖があり、それに合わせた叩きをする微妙な技術である。　　長時間かけて括りあげたもので失敗は許されない。

機織り: 結城紬は地機と言われる原始的な機織り機が使われる。これは神代機ともいざり機とも呼ばれ、すでにその原型は弥生時代の古墳からも出土している（下野風土記の丘資料館に展示されている）。　非常に手間もかかるが結城つむぎの特徴の風合いが出る手法だ。

地機織り:　杼（ひ）うち筬（おさ）で横糸を打ち込んだのち、杼でさらに打ち込む。　　この杼は樫でできた重さ約600グラム、長さ約55センチのもので、この地機織の特徴である。

地機織り:　筬（おさ）うち地機の一つの特徴は、機に張る縦糸を腰当てに結び、腰の力で張り具合を調節するものである。　これによりつむぎ糸の弾力と柔らかさが最大に生かされている。　　前出の杼を使い通した横糸をまず筬で打ち込む。

検査と証紙 : 本場結城紬検査協会により検査が行われ幅、長さ、織られた糸の本数などがチェックされ証紙が発行される。

結城紬（つむぎ）: こうして出来上がった結城つむぎは、検査ののち結城市内の卸商に持ち込まれ現金で取引される。　問屋は縞屋と呼ばれ、昔は縞柄が多かったことに由来している。　　　技術と手間と時間とが注ぎ込まれたつむぎは人々に珍重され出来上がった着物は、200亀甲の最高級品で市販価格2,000万円を超えるものもあるという。（写真は160亀甲、末端価格は1,000万円を超えるらしい）

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